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無痛分娩を選んだ私の出産レポート【経験談】
こんにちは、きなこです。
現在1児の母をしています。
私は痛みに極端に弱いため、硬膜外麻酔を用いた計画無痛分娩で出産をしました。
今はまだ風当たりの強い無痛分娩ですが、少しでも予定されている方の参考になればと思い、出産レポを書いていこうと思います。
目次
無痛分娩の費用(地方・総合病院で出産した私の場合)
私は地方在住です。
分娩は総合病院で行いました。
私の出産した病院では、無痛分娩と通常分娩の差額は
+35,000円。
個室使用(1日7,000円)と諸々の処置で、総額自己負担額は 23万円前後でした。
【約65万円−42万円(出産育児一時金)=約23万円】
※無痛分娩での出産費用は産院によってかなり金額の差があります。
無痛分娩を選んでも大部屋にすれば費用は抑えられたと思いますが、
- 初産で不安だったこと
- 産前の陣痛の痛みや産後麻酔が切れた後、静かにしていれる自信がなかったこと
上記の理由で私は個室を選びました。
産後、麻酔が切れたあと私は痛みが我慢出来ず、夜中もナースコールで痛み止めなどをお願いしていたので、結果的に個室にしてよかったです。
ちなみに陣痛・分娩・回復を同じ部屋で出来るLDR室は個室の倍ぐらいの金額でした。
私の計画無痛分娩レポ
私が出産した病院は休日・夜間は無痛分娩が出来なかったため、あらかじめ平日に出産予定日を決め予定日の前日に入院しました。
計画無痛分娩です。
分娩時にいきめるように痛みを完全に取り除かない無痛分娩だったので、和痛分娩とも呼ばれています。
出産前日
入院手続きをして部屋へ移動。
NSTで赤ちゃんの状態や心拍数をチェック。
その後内診をしてもらいました。
子宮口が開いてきていたので私はそのまま開放され、その日はもうご飯食べて寝ました。
※内診で子宮口が開いていなければバルーンを入れて子宮口を開かせるそうです。
これが地味に痛いらしい。
出産当日
朝5時起床。
7時頃に陣痛室へ移動。
ここからは内診と促進剤の点滴の繰り返し。
麻酔を入れるチューブを取り付けてもらう。
※エビみたいにくるんと背中を丸めて硬膜外麻酔を入れてもらいます。
結構背中丸めました。
陣痛が来て、陣痛の感覚も短くなってくる。
かなり痛くなってきたので麻酔を追加で入れてもらう。
『陣痛が激しくなってくる⇒麻酔を入れてもらう』の繰り返し。
2、3回追加で入れてもらいました。
数時間後子宮口が全開になったタイミングで、分娩室に移動。
助産師さんたちに声をかけていただきながら分娩台の上へ。
会陰切開をし、何度かいきむが赤ちゃんがうまく出てこない。
急遽、吸引をすることに。
【無痛分娩の場合は分娩の進みが遅れ、鉗子分娩や吸引分娩になる傾向が高いといわれています。】
私も分娩の進みが悪く、最終的に吸引分娩になりました。
何度かいきみながら吸引してもらい、無事に出産することができました。
その後カンガルーケアをしてもらい、わたしは諸々の処置。
出血が多かったため、色々とあり、少し処置に時間がかかりました。
出産時の痛みと会陰切開したときの痛みは無かったので、パニックを起こすことなく、落ち着いて出産に挑むことが出来ました。これは、無痛分娩の一番のメリットだと思います。
生まれたてのこどもを胸に上にのせてもらったときは、いろんな感情で涙が止まりませんでした。一番は「感動」ですね。
信頼できる先生に取り上げていただいたこと、頼りになる助産師さんたちと一緒に出産に挑めたこと、とても感謝しています。
出産後
麻酔が効いているうちはなんとも無かったのですが、出産した日の夜中麻酔が切れたあと、後陣痛、骨盤の歪みによる痛みなどで、痛くて寝れず、痛み止めを処方してもらいました。
時間をあけて、点滴、錠剤、座薬の痛み止めのフルコンボ。
普段から痛み止めを服用していたからなのか、痛み止めがなかなかきかず結局一睡もせず朝を迎えました。
さらに持病の貧血が悪化してしまい、、点滴&鉄の錠剤で栄養補給。
腕はしばらく点滴だらけでした。
会陰切開した部分は溶ける糸で縫合してもらっていましたが、傷口が治っていく過程でつっぱるような違和感と痛みがあり、退院当日に結局抜糸してもらいました。
抜糸してもらったら、出産後数日悩んでいた違和感と痛みがすーっとなくなりました。
担当がベテラン先生でしたので、傷口はとても綺麗に縫合されており抜糸もとても早かったです。
出産の痛みについて
わたしの場合
- 陣痛の痛み⇒痛みの波が来るたびに麻酔を入れてもらい緩和
- 分娩時、会陰切開の痛み⇒麻酔が聞いて痛みほぼ無し
- 後陣痛や骨盤の痛み⇒痛み止めを処方してもらい緩和
- 会陰切開部の違和感と痛み⇒出産数日後に抜糸をしてもらうことで解消
コロナ禍の出産/ 立会いと面会について
私の出産した病院では、
- 立ち会いは夫のみ可能
- 面会は全面NG
でした。
同じ時期に出産した友人が数名いますが、産む産院によってみんな対応が違ったのを記憶しています。
面会全面NGはどうだったか
夫に会えないのと、夫にこどもを退院まで会わせてあげれないのは寂しかったです。
しかし、誰とも面会が出来ないことは、そこまで苦にはなりませんでした。
産後、貧血と骨盤の痛みで全然起き上がれない状態だったので、面会がないとゆっくりできて良いなと内心思っていました。
撮影したこどもの写真を見返したり、毎日夫にこどもの写真を送ったり、退院後やることなどを調べたり、友人に出産報告をしたり…
いろいろと、やりたかったことをしていたら、あっという間に退院日になりました。
実際に感じた、無痛分娩への風当たりの強さ
確かに無痛分娩は硬膜外麻酔による後遺症などのリスクや、鉗子分娩・吸引分娩になることによるリスクなどいろんなリスクが伴います。
そのため批判的な意見があるのも事実。
どんな出産であれど、出産は命がけ。
ノーリスク分娩なんて無い。
当たり前のことですよね。
ですが、実際に無痛分娩を経験し感じたのは「無痛分娩は甘え」だと思っている人が、まだかなりの人数いること。
実際に親戚などから、
- 「出産の痛みを一度は味わいなよ」
- 「いいね、痛くない出産で(笑)」
- 「痛みを経験しないと子供に愛情わかないよ」
など、いろんな言葉をかけられ、妊娠中とても悲しい気持ちになりました。
痛みを経験しなかったからといって、愛情がわかないわけない。
現に私は、溢れんばかりの愛情をもってこどもを育てています。
外国だとほとんどが無痛分娩なのに対し、日本での普及率が低いことが、このような発言に至る要因の一つなのかなと感じました。
仲の良い友人たちは「二人目産むなら無痛選びたいから話を聞かせてー!」と、ポジティブな反応をしてくれる子が多く、とても嬉しかったのを覚えています!
ポジティブな意見以外は、胎教にもお母さんのメンタルにもよくないので、右から左へ聞き流しましょう。
出産するのは他の誰でもない、あなたなのですから。
さいごに
私は産後貧血をおこしてしまったので、「産後体力の回復の早さ」は体感することはできませんでしたが、無痛分娩を選んだことで落ち着いて出産できてよかったと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。